- 最終面接で上手に会社への志望度を伝えられない
- 志望動機についてどうしても薄っぺらくなってしまう
- 最終面接前に「この会社で良いのかな?」と悩んでしまう
最終面接を迎える学生さんにはこのようなお悩みを持つ方が非常に多いです。
たけちゃん
私は、人材業界で就活サポート、採用サポートを経験した後に、優良企業の人事に転職しました。今では新卒採用担当を務めており、人事の目線から学生さんに就活のアドバイスをすることができます。
結論を言うと、最終面接では、あなたが本当に入社してくれて長期的に活躍できるか?を確かめられます。
そのため、面接を迎える前に「なぜこの企業に志望したのか?」について改めて振り返ることをお勧めします。
学生さんのお悩みを少しでも解決できれば幸いです(^O^)
目次
志望度の定義について
まずは最終面接で求められる志望度について、その定義を確認していきましょう。
志望度とはその名の通り「あなたがどれくらいの入社意欲を持って面接に臨んでくれているか」という度合いになります。
一方で、志望動機は「あなたが企業の面接官に向けてエントリーシートに記入し準備した文章、もしくは面接官に志望動機を教えてください、と聞かれたときに話す内容」と言えます。
1次・2次面接でも志望動機について聞かれたこともあるかと思います。
しかし、まだ学生さんは企業のことについて調べ切れていない段階だと面接官はわかっています。
そのため、面接官は志望度よりも人柄や学科、ガクチカを重視してチェックをしていたはずです。
しかし、最終面接は結果次第で内定を出す場であるため、
面接官(社長)
うーん、出す数に限りがある内定をこの学生さんに出したら、本当に入社してくれるのかな?
という志望度の観点も重視してチェックをされます。
最終面接で志望度が求められる理由は?
志望度の定義について確認したところで、まずは最終面接で志望度が求められる理由をお伝えさせていただきます。
学生さんと企業との相性をチェックするため
最終面接では、学生さんと企業との相性をチェックされます。
相性と言えども、2つの意味があります。
- その学生さんが将来活躍してくれそうか?
- その学生さんが長期的に会社を続けてくれそうか?
いずれにせよ、今や入社時点ではなく、将来への期待を込めて新卒採用が行われます。
- ミスマッチが起きてすぐに辞められてしまう
- 納得できないまま仕事を続けられて結果を出せない
このようになってしまうと、企業にとっては無駄なコストになってしまいます。
企業が確認する志望度には「学生さんが成し遂げたいことと会社が目指すビジョンが一致しているか」についてチェックする部分もあります。
そのため、上記のようなミスマッチを防ぐためにも最終面接では志望度を求められるのです。
内定を出す数には限りがあるため
人材不足で採用難の今の時代でも、企業は無尽蔵に内定を出せるわけではありません。
その企業に入社するかは学生さんの心次第であり、
人事
これくらいの内定を出したらこの数の学生さんが入社してくれるな
と、完璧に人数を予測することはできません。
※私も人事担当として苦しめられています(´;ω;`)
そのため、内定を数多く出してしまって、ありがたいことに入社してくださる学生さんが予定よりも大幅に多い場合、それは企業にとって大きなコストになってしまうのです。
企業としては、内定を出したら入社してくれそうな学生さんになるべく内定を出して、採用目標人数に対して少ないブレで採用したい、ということが本音になります。
たけちゃん
でも正直、めっちゃ優秀な学生さんには志望度関係なく内定を出すこともありますけどね・・・。
だからこそ、人数のブレを調整するために他の学生さんには志望度を重視することも多いです。
企業への志望度について最終面接における注意点
志望度が求められる理由についてお話ししましたが、次に最終面接における志望度についての注意点もお伝えさせていただきます。
志望動機をこれまでの面接(1次・2次)から大きく変えるのはNG
就活生
志望度が求められるのは分かったけど、もしかして志望動機を作り直さなきゃいけないの?
と疑問に思った学生さんもいらっしゃると思います。
しかし、結論を言うと「1次面接からお伝えしてきた志望動機を大きく変更するのはNG」となります。
これは、1次面接と最終面接で違う志望動機をお伝えすると一貫性が無い学生さんと思われるためです。
皆さんも
面接官
この人前に言っていることと違うことを言っているな・・・
と感じた人に対して、良い印象を持つことはできませんよね?
そもそも志望動機が聞かれないこともある
一方で、最終面接では志望動機を聞かれない場合もあります。
- 1次・2次面接ですでに志望動機を確認しているから
- 限られた面接の中で志望動機について話してもらう時間がもったいないから
- 準備してきた志望動機ではなく、学生さんとの対話の中で志望度を確認したいから
- 多くの学生さんが同じような志望動機をエントリーシートに書いているから
理由としては上記の4つがあげられます。
この場合は、最終面接官である社長や役員は、学生さんとの対話を通じて、表情、話す内容、声のトーン、目を確認して、今までの経験の中で学生さんの志望度を判断する可能性が高いです。
この場合、準備してエントリーシートに書いてきた志望動機を、さらに深堀した内容で話す必要があります。
あなたの志望度を効果的に伝える方法2選
- 志望動機を大きく変更するのはNG
- 志望度を対話の中で面接官にわかってもらえる必要がある
この2つのポイントをおさえるために、学生さんの志望度を効果的に伝える方法を2つ紹介します。
①『自分が将来成し遂げたいこと』と『企業のメリット』が重なるポイントを探す
企業としてはミスマッチですぐに辞められてしまうのが怖い一方で、入社した学生さんが活躍できないことも懸念しています。
そのためにも、
- あなたの成し遂げたいことと
- 企業があなたを採用するメリット
について別々に考えてみましょう。
あなたが将来その会社で成し遂げたいこと
まずは、あなたが将来その会社で成し遂げたいことを考えてみてください。
最初にあなたを視点に考えてみることが大切です。
なぜなら、企業があなたを採用するメリットばかりに着眼してしまうと、
入社した元就活生
内定は取れたけど働いてみたらこの会社は合わなかった・・・
ということになりかねないからです。
- 将来は管理職になってマネジメントができる人間になりたい
- ○○という分野で新商品を開発したり、新規事業を立ち上げたい
- この会社の商品である△△の良さを広めたい
- この会社を通じて🔲🔲という点で社会貢献をしていきたい
学生さんが将来成し遂げたいことは学生さんそれぞれがお持ちのため、上記以外にもたくさんあるでしょう。
ですが・・・
就活生
将来成し遂げたいことなんて無いよ・・・
なんか良い感じの会社だったしとりあえず内定欲しい・・・
という正直な学生さんもいらっしゃると思います( ´∀` )
会社説明会で説明されることは全体のほんの一部のため、その会社だからこそ成し遂げたいことを説明するのはとっても難しいですよね(;’∀’)
後述しますが、将来成し遂げたいことが見つからない場合は、その企業との出会いから、改めて何に魅力を感じたのかを考えることをお勧めします。
企業が学生さんを採用するメリット
あなたが将来企業で成し遂げたいことを考えた後に、次は企業があなたを採用するメリットについて考えてみましょう。
- この学生さんならうちの会社のお客さんに○○な形で喜んでもらえるな
- △△学科の学生さんは是非採用したい
- 🔲🔲のエリアに進出していきたいから、この学生さんの希望とマッチしているな
- 最近の学生さんは管理職になりたがらないしこの成長意欲は嬉しいぞ
上記のように、企業が学生さんを採用するメリットも様々です。
企業のメリットを考える時のコツは、会社が目指すビジョンについて考えることです。
- 会社が世の中にどんな価値を与えて成長していきたいのか?
- どんな会社を目指したいからどんな人材が必要なのか?
- 新規事業や新規の進出エリア、力を入れていきたい分野は何なのか?
こういったことは、会社説明会や会社のHPのトップメッセージに掲載されていることが多いです。
書いてあることをそのまま受け止めるだけでなく
- 「じゃあこういう方向を目指しているのかな?」
- 「人事の人が言っていたのはこういうことだったのか」
というような仮説を立てたり、今までのあなたが持っている情報をつなげていく作業も必要になります。
こういった形で、学生さんの成し遂げたいことと、企業が学生さんを採用するメリットをそれぞれ考えていきましょう。
②その企業との出会いから最終面接までのプロセスを改めて考える
次にお勧めなのが、その企業との出会いから最終面接までのプロセスを改めて考えるという方法です。
就活生
なんかこの企業魅力的だな。。。
と感じたことは、あなたが将来そこで働くためのイメージが直感的に沸いた場合が多いからです。
その「なんか」を言語化してみてください。
将来会社で成し遂げたいことがわからない・・・という学生さんは、会社との出会いから今までのプロセスという時間軸に分けて、その会社に感じた魅力を思い出してみましょう。
たけちゃん
ちなみに私は、「あなたの就職活動の起承転結を教えてください」という難しい質問を最終面接でされたことがあります。今回の考え方は共通することがあると思いますので、最終面接対策にも非常に有効です。
その企業との出会い
まずはその企業との出会いを思い出してみましょう。
合同企業説明会での人事からの説明、誰かからの紹介、HPやナビサイトからの紹介文、基本的にはこういったところからの接点になるのではないでしょうか。
- ○○についてのサービスを提供している会社なんだ、面白そうだな
- △△についてシェアが高かったり、強みがあるんだ、凄いな
- 将来的には🔲🔲を目指しているんだな、ワクワクするな
こういった「企業の強み」に惹かれた学生さんも多いのではないでしょうか。
もちろん、お給料、福利厚生、勤務地の希望を聞いてくれる、などなど、あなたの生活に直結する部分のPRに魅力を感じる場面も多いと思います。
しかし、そういったことを実現できるのは会社としての魅力や強みがあってこそです。
ここでは、あなたの就職活動の軸と照らし合わせることをお勧めします。
- この会社のおかげで就職活動の考えが変わった
- この会社こそが自分の就活の軸に合う企業だった
2種類のパターンがあると思います。
出会った当時を思い出して、自分の考えが変わったり、逆に変わらずにいられたこの会社に対して「どうしてそう思ったのか?」を考えるようにしてみましょう。
会社説明会・インターンシップ・座談会
会社説明会・インターンシップ・座談会などの会社が催すイベントの場に参加してみて、あなたはどう感じたでしょうか?
この場では「人事以外の若手の社員」と触れ合う場面が多かったと思います。
この会社で働いている年の近い先輩方の考え方や、将来像に触れ合ってみて、感じたことはありませんでしたか?
合同企業説明会では「会社の業界・業種や強み等のわかりやすい特徴」しかわからなかったものが、イベントを通じて「働く人」についてもわかってきたと思います。
その働く人を見て「自分もこうなりたい」と思えたのであれば、その人の将来の目標等で、何を言っていたか是非思い出してみてください。
あなたが「なりたい人の目標」は、「あなたが将来掲げたい目標」に近しい可能性もあります。
1次・2次面接
これまでの1次・2次面接を振り返ってみるといかがでしょうか。
1次・2次面接では、部署の部長や、人事部課長クラスの社員が面接官を務め、若手社員よりもさらに会社全体を見ている社員と触れ合うこともできたのではないでしょうか。
その時に、面接官が言っていた言葉を必死に思い出してください。
- その面接官の苦労話
- 会社の将来やその部署のビジョン
- 今の若手社員になってほしい理想の姿
ここからも、あなたが会社で成し遂げたいことのヒントがあるはずです。
面接の場ではきっとあなたの志望度を説得力を持って伝えられるようになるはずです。
【まとめとアクションプラン】最終面接を迎える前に改めてその企業への志望度について考えよう!
以上、最終面接で確認される「志望度」についてと、その志望度を効果的に伝えるための方法をご紹介しました。
学生さんが入社して将来活躍してくれる人材なのか確かめるために、最終面接では志望度をチェックされます。
志望度はその企業を志望する理由を明確にわかりやすく伝える必要があります。
- なぜその企業を魅力的に感じるようになったのか?
- その企業が持つ魅力や強みは、あなたが将来成し遂げたいことと照らし合わせるような部分はあるのか?
- あなたが成し遂げたいことを実現できたら企業にとってどんなメリットがあるのか?
についてしっかり考えたうえで、最終面接に臨んでみましょう。
少しでも就活生の皆さんのお悩みが解決されれば嬉しく思います。本日も閲覧いただきありがとうございました!(^^)!
就職活動に悩んだり最終面接突破のための対策をしたい方は、下記の記事も是非ご参考に!