とある就活生
「就職活動を頑張って、ようやく最終面接まで来たぞ・・・。でも、最終面接では何が見られるの~?(´;ω;`)」
と、最終面接を迎える就活生の皆さんはお悩みではないでしょうか。
苦労の末にようやくたどりついた最終面接・・・不安は大きいですよね。
ここまでこれたあなたは、本当にすごいことです。できれば、是非最後の内定を勝ち取っていただくためにも、是非この記事はご覧いただきたいと思います。
実は、最終面接にはコツがあり、それを理解することができれば、最終面接を突破する可能性をグッと上げることができます(`・ω・´)
そのコツとは・・・最終面接の目的を考える!ということです!
目的がわかれば就活生の皆さんへの面接官のチェックポイントが見えてきます。
最終面接はこれまでの面接とは違って、社長や役員といった立場のある方が時間を取って行うものです。
忙しい社長や役員からしたら、「このために最終面接を行う!」というポイントが決まっていないと、短い時間で学生さんへの合否を判断できないためです。
たけちゃん
私は、人材業界で就活サポート、採用サポートを経験した後に、優良企業の人事に転職し、今では新卒採用担当を務めております。
学生時代は最終面接を前にして、「なんか効率良く合格できないかな~」と考えたりしてました。
その結果、どうでもよい就活ノウハウを調べすぎて、情報過多になってしまい、結局最終面接の準備が十分にできないまま面接に臨んでしまったのを今でも覚えています・・・。
結論を言うと、最終面接では社長や役員が面接官を務め、
あなたが将来この会社で活躍してくれそうなのか?
をイメージできるかについてチェックされます!
たけちゃん
今までの面接を通過して最終面接までたどり着けた学生さんは、確実に「人物像や人柄についてある程度高い評価をされている」のは間違いありません。
だからこそ、そんな学生さんにとっては、絶対に今回の内容も実践できると信じております(`・ω・´)
ほんの少しでも学生さんのお役に立つことができれば幸いです(*´▽`*)
目次
最終面接(役員面接)の目的とは?
まず最初に、最終面接を突破するためのコツである「最終面接を行う目的」について確認しましょう。
最終面接は、その会社の社長や役員と言った採用の決定権がある偉い方が、学生さんに内定を出すかを決めるためにあります。
「最終面接は顔合わせだから内定はほぼ出る」というお話も聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、「顔合わせの場合もあればガッツリ選考の場合もある」というのが答えになります(;’∀’)
社長や役員の気持ち1つで不合格も十分にあり得る場ですので、決して油断せずに準備をしていきましょう。
あなたの志望度を確認するため
最終面接では、あなたに内定を出して、本当に入社してくれるかを面接官が判断します。
企業も無制限に内定を出せるわけではありません。人材不足と言われる現代でも、採用人数が多すぎると企業にとっては大きなコストになるからです。
※会社員を新卒から雇用して、定年を迎えるまでにかかる費用は、3億円を超えると言われています。
たけちゃん
私も最終面接に立ち会う中で、同じくらい魅力のある学生さんが複数いた場合、会社への熱意をより語ってくれるような学生さんに内定が出される場面を何度も見てきました!
あなたが会社の社風や理念とマッチしているか確認するため
社風や理念が、学生さんの考えに合っているかも合否を判断するために大切な要素です。
会社が目指す方向性に共感してもらえば、ミスマッチが起こりにくく、高いモチベーションのまま長く働き続けてもらうことができるからです。
- 彼の〇〇な考え方は、将来会社が目指していきたいビジョンに合致しているなぁ
- △△な人が多いうちの会社なら、彼女も長く働き続けてくれるだろう
- 🔲🔲部長のもとでなら、この学生さんは将来伸びてくれるぞ・・・!
そう思ってもらえたら、内定へグッと近づくことができます(`・ω・´)
あなたの会社に対する志望度を上げるため
裏の目的として、学生さんに会社の魅力をさらに感じてもらうために、最終面接に挑む面接官も多いです。
理由の1つとして、現在は人材不足で採用難と言われる時代だということがあげられます。
学生さんには、
就活生
面接官の方々の対応が良く、さらに志望度が上がりました!
と感じる方も多いため、企業は社長や役員と言えども、学生さんに丁寧に対応されることが多いです。
今までの面接と最終面接との違いは?
最終面接の目的を知ったうえで、一次・二次面接といったこれまでの面接と、最終面接との違いについてもお伝えいたします。
最終面接は他の面接よりも長い時間の面接になる傾向があり、30分~60分程度になります。
限られた時間の中で、面接官は学生さんへの内定を出すかの判断をすることになります。
面接官は会社の社長や役員である場合がほとんど
最終面接では、学生さんの採用決定権を持つ社長や、役員という立場のある方々が務めます。
ですので、今までの面接の面接官よりは、年配の方で、凄みを持つ方へ、ご自身のPRをしていくことになります。
さらにその中で、最も採用権限のある人は、多くは真ん中に座っている方や、社長になります。
なるべくなら、そのキーマンを意識してアピールするほうが、内定が出る確率は高まるでしょう。
最終面接のキーマンについてもっと知りたい方は、是非下記の記事も御覧ください。
迷ったら内定を出さないという目線で判断される
先ほどお伝えした通り、企業は新卒から定年まで1名を雇用するために、3億円を超える費用がかかると言われています。
だからこそ、「内定を出すか迷う学生さんには内定を出さない」という判断がされます。
今までの面接であれば、
面接官
ちょっと微妙だけど判断がつかないか・・・とりあえず通過してもらおう
という風に、ほどほどの面接評価の方でも、合格する場合が多くあります。
しかし、最終面接では明確に「この方には内定を出したい!」と、良い評価をもらう必要があります。
たけちゃん
今までは△でもOKだったけど、最終面接では〇をもらいに行く、というイメージです。
だからこそ、より社長や役員の心に響くPRをしていく必要があります。
妻(元人材業界)
え~、でも「攻めの姿勢」って超怖くない?
正直無難に面接は終わりたい・・・。
たけちゃん
気持ちはめっちゃわかる!面接官の気難しい顔から早く解放されたいと思うのが当然だよね・・・。
でも、「普段より元気に話す」「自分の考えを含めたうえでの逆質問をする」という、ちょっとしたことを意識するだけで、面接官からの印象は全然変わるんだよ🎵
今までの面接は「現場でどう活躍してくれるか?」という短期的目線で判断される
今までの面接では、最終面接とは違い現場の責任者クラスの方が面接をされることが多いです。
そのため、入社して配属された部署で、どう活躍してくれるか?
という入社から3年くらいまでの短期的な目線で、面接をされていました。
- 彼の考え方はこの職種で働くならば活かされそうだな
- 彼女なら先輩の○○さんとうまく仕事ができそうだな
- この方が入社されたら△△の仕事に取り組んでもらいたいな
という風に、「学生さんがその職場で活躍してくれそうかのイメージを持ってもらえるか」が、今までの面接の見られるポイントでもありました。
最終面接は「将来どのように活躍してくれるか?」という中長期的目線で判断される
一方で、最終面接では、社長や役員の目から見て、将来どのように会社で活躍してくれるかというポイントで面接をされます。
よく私が人事として最終面接を進める中で、うちの会社の社長が言う言葉で「10年後のことを考えて内定をだしているか?」という話を役員たちに何度も何度もされています。
仕事のスキルは仕事内容が変わればもしかしたら必要とされなくなる場合もあります。
でも、学生さんが20年かけて作り上げてきた価値観や人柄は、10年後も変わることなく、さらに磨きがかかることに期待を込めて、最終面接では内定が出されるのです。
最終面接でチェックされるポイントとは?
最終面接の目的や、今までの面接との違いを理解したうえで、学生さんが最終面接で見られるポイントについて解説していきます。
しかし、企業の社長や役員は非常に忙しい立場の方です。学生さんのアピールに対して、面接官はわずかな時間でチェックしなければなりません。
だからこそ、限られた時間の中で面接官がチェックするポイントを知り、十分な対策をする必要があります。
①あなたの会社に対する志望度
会社に対する志望度について知るために、面接官は色々な質問をしていきます。
- 他社との選考状況はどうなのか?
- うちの会社を志望する理由は明確なのか?
- うちの会社は第一志望なのか?
これらの質問を通じて、学生さんの答え方や内容、顔つき、声のトーン等の様々な情報から、面接官は志望度について判断をしていきます。
他社との選考状況はどうなのか?
- ライバル会社を受けているのか?
- お客さんの会社を受けているのか?
- うちの会社とは別の業界等の全然違う会社を受けているのか?
もしも学生さんが
就活生
△△業界に強い興味があってそのなかで御社に魅力を感じています!
と面接で話しているとしましょう。
その場合、まったく違う業界の企業の選考を受けていたら、言動が一致していないため、印象が悪くなってしまいますよね(^-^;
また、逆に
就活生
御社だけを受けています!御社以外目に見えていません!!
という回答をされる方もいらっしゃるのですが・・・。
この方法はあまりお勧めしません。
後にも記載しますが、社会人としての立ち振る舞いも最終面接ではチェックされます。
人生を決める大事な就職活動なのに、落ちてしまうリスクを考えずに、1つの企業だけに絞って活動する学生さんは、「リスク分散できない方なのかな・・・?」と不安に思われることも多いです。
たけちゃん
極端なのが駄目って、社会人は難しいですね・・・。丁度良い加減を見つけていくことも社会人として必要なスキルです。
うちの会社を志望する理由は明確なのか?
学生さんがその会社を志望する理由は様々だと思いますが、少なくともHPを見ればわかることだけを伝えられても、面接官としては物足りなさを感じるでしょう。
なぜなら、あなた以外の学生さんも同じ志望理由をお話されているからです。
社長にとっても、自分の会社のことについて調べて、それを熱意をもって伝えられると
社長
お!うちの会社のことをわかってくれているね!そこまで理解してくれているなら活躍してくれそうだ!
と、嬉しい気持ちになるはずです。
うちの会社は第一志望なのか?
この質問、非常に答えづらいですよね。
ですが、正直「第一志望です!」と答えられても、面接官側としては「建前で言ってくれているな・・・」とわかっているのです。
それでも、「第一志望です」と、相手が喜ぶような社会人としての大人の対応をしてくれるかも大切な評価ポイントになります。
だって、例えば「いや、うちの会社の商品より他社の商品の方が良いですね。」と、言い続ける営業マンがいたら、絶対に売り上げは上がらないと思いませんか?
②あなたの価値観と企業理念がマッチしているか
学生さんの価値観や考え方が、企業理念や企業が大切にしている想いと合致しているかもチェックされます。
とある就活生
じゃあHPに書いてある企業理念について調べればいいの?
と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
正直、それは多くの学生さんが調べていることです・・・。
また、企業理念は最終的には社会貢献や世の中の役に立つ、という抽象的な言葉で書いてあることが多いため、違いをつけにくいというのが正直なところです。
ですので、お勧めは、企業理念やトップメッセージは読んだうえで、その企業の社長が新聞やSNS、メディア等で発信していることもチェックすることです。
それを見たうえで、あなたの考え方と、社長が発信している内容で重なる部分を、面接の際に伝えてみましょう(`・ω・´)
③一緒に働きたい人なのか
そもそもの考え方になりますが、あなたが例えば社長の場合、「一緒に働きたくはないな・・・」と思われる人には、内定を出したくはないですよね?
多くの会社の場合、社長や役員の皆さんは、皆さんのご両親の世代やもっと上の世代の、社会人経験超ベテラン選手の方々になります。
その世代の方々は、
- 話しやすく笑顔で明るい人柄(面接官の目を見て時には笑ってくれる)
- さわやかな清潔感のある見た目(服装が正しく髪型も整っている)
- 謙虚で素直な姿勢(面接官の言ったことにうなづき真剣に聞いてくれる)
- 言動が一致している(夢や目標に向かって行動している)
やはり上記のような方々が好きなのです。
妻(元人材業界)
「一緒に働きたい人」ってわかったようでわからないような・・・。
結局面接でどうすれば良いの?
たけちゃん
確かに人それぞれの見方があるし難しいよね。
でも、最終面接まで来た学生さんなら、すでに「良い印象を持った学生さん」という評価は受けているはずなんだ。
だから、「自分は評価されて最終面接の場に立っているんだ・・・受かって当たり前だ・・・!」という自信満々で元気に話すというマインドで臨むように意識するのが大事だよ🎵
④会社の長期的な課題を解決してくれるか
最終面接では、社長は学生さんの未来を見据えて面接を進めていきます。
そこでは、「この学生さんに内定を出したら将来うちの会社にどう力になってくれるのかな?」という視点で合格か不合格かの判定を出します。
「新しい業界に進出したり、事業に参入するためにはこの学生さんの○○の専攻分野が必要になりそう!」
ということが、例えば理系の学生さんや、マーケティング等を学んできた学生さんには当てはまるかもしれません・・・。
ですが、そんな学生さんは稀です。
だからこそ、多くの学生さんは「その会社に入社したらどんなことを成し遂げたいのか?」という、将来のビジョンや夢を思いっきり語れるように準備をしてください!
社長に、「これから会社が目指すビジョンに対して力になってくれそうだ・・・」とイメージしてもらえるようにしてくださいね。
役員
君の成し遂げたいことはうちの会社ではできないな~
と思われたら、ミスマッチと判断され、不合格に至る場合も多いですからね・・・(-_-;)
【まとめとアクションプラン】コツをおさえたうえで最終面接に臨もう!
以上、最終面接のコツである目的や、見られるチェックポイントについてご紹介いたしました。
目的を理解しないまま「面接は正解がない」と思って挑むのと、目的を理解したうえで自分なりのゴールへの仮説を立て最終面接に挑むのでは大違いです。
ですが、今回ご紹介したチェックポイントが多いのも事実(-_-;)
なので、今回私が提示する次へのアクションとしては
これだけは、是非やってみてください(`・ω・´)
たけちゃん
最後まで記事を閲覧いただきありがとうございました(^^)/
私は正直、最終面接もあまり対策せずにポテンシャル勝負で臨むと、見事に第一志望に落ちました・・・💦
今思えば、最終面接が決まってからの1~2週間って本当に大事だったな~と思います・・・。
もし、「一緒に働きたい人」というのがイメージしにくい場合は、就活支援サービスを使って「会話を通じて言語化」することをお勧めします。
下記に人事目線での最終面接対策ができる優良就活支援サービスの記事があるので、もしご興味があればご覧ください!
是非、良い結果がいただけるよう応援しています(`・ω・´)