就活生
最終面接でも逆質問の時間があると聞いたけど、具体的にどんな質問をすれば良いの?
と、最終面接を控えてお悩みの学生さんも多いのではないでしょうか?
実は、最終面接での逆質問次第で、面接官からの評価は大きく変わります!
たけちゃん
私は、人材業界で就活サポート、採用サポートを経験した後に、優良企業の人事に転職しました。今では新卒採用担当を務めており、人事の目線から学生さんに就活のアドバイスをすることができます。
結論を言うと、最終面接での逆質問は「テンプレ質問」だと不十分のため、質問の目的と自分の考えと質問内容の3つについて考えると良いでしょう。
是非、他の学生さんに負けない「キラリと光る逆質問」ができるようになれば幸いです(^o^)
目次
【前提】最終面接の逆質問って合否に影響するの?
前提として学生さんに覚えていただきたいのは、「実は逆質問をする前に学生さんの合否が決まってしまう場合も多い」ということです。
最終面接では、学生さんが逆質問する時間よりも、面接官の質問に答える時間の方が圧倒的に長いためです。
たけちゃん
ただし、「この学生さんに内定を出すか迷う・・・」という学生さんには、効果的な逆質問のおかげで評価が上がったため内定を出すという場面も、人事担当として何度も見てきました。
面接全体の中では短い時間ですが、逆質問は非常に大切ということを認識しておきましょう。
企業が逆質問の時間を設ける理由
前提を知ったうえで、企業が最終面接で逆質問の時間を設ける理由についてお話をします。
学生さんの不安を解消し会社に対して好意的になってもらうため
学生さんの企業への入社意欲を上げてもらうために、逆質問の時間を設けることもあります。
企業としては逆質問に丁寧に答えることで、内定を出す学生さんの不安を解消し、内定承諾へつながることもあるためです。
就活生
最終面接で社長や役員と言った面接官に丁寧に質問に答えてもらい、ますますこの会社に入社したくなったぞ!
こういった例は本当によくあることです。
最終面接の逆質問は、学生さんにとって企業の知らないことを知れる、最後に自分をPRするチャンスです。
同時に企業にとっても学生さんの志望度を上げるチャンスでもあることを知りましょう。
学生さんの会社への志望度を確認するため
「この学生さんはうちの会社のことをよく調べているのかな?入社意欲は高いのかな?」
ということを確認するために、最終面接で逆質問を学生さんに求めることもあります。
「う~ん・・・質問は特にないです」と学生さんが答えてしまうと、面接官にとっては
面接官
うちに入社したいのに疑問や質問が1つも無いの!?
と、疑ってしまいますよね・・・。
面接官にあなたの会社への入社意欲を正しく伝えるためにも、逆質問を何通りか用意しておく必要はあるでしょう。
コミュニケーション能力を確認するため
皆さんは「話す力」だけでなく「聞く力」もコミュニケーション能力に当てはまることは、なんとなくわかるのではないでしょうか?
- 笑顔で聞いてくれてこの人にはなんでも話したくなる
- 私が話したいことをズバリ質問してくれた!
- 私が言ったことをしっかり聞いたうえで、否定せずに私の話したことに対して意見を言ってくれる
皆さんの周りにもしこんな人がいらっしゃれば
学生さん
コミュニケーション能力が高いなこの人!
とは思ったりしませんか?
会社の組織として協調性を持って働く以上、コミュニケーション能力は全ての仕事の基礎と言えるほど大切です。
そのため、当然どの仕事でも求められることです。
聞く力の1つである「質問力」を通じて、企業としては学生さんのコミュニケーション能力の確認もしているのです。
最終面接での逆質問のNG例
逆質問を設ける理由をお伝えしたところで、最終面接ではしてはいけない逆質問のNG例をお伝えします。
特に質問をしない
先述した通り、企業は逆質問を通じて学生さんの会社への志望度を確認しています。
逆質問の場で何も質問しないということは
社長
この学生さんはうちの会社について特に興味がないんだな、内定を出しても入社してくれる可能性は低いな・・・
と、最終面接の面接官に思われかねません。
志望度が低いと誤解されないように、逆質問の準備はしておくことをお勧めします。
社長・役員が答えにくい質問をする
皆さんは、最終面接での面接官はどんな方々なのかご存じでしょうか。
大体は、その会社の社長や役員と言った会社全体や、会社の将来・未来を見ているお偉いさんになります。
社長や役員と言えども、会社の現場社員や、仕事の細かい部分を見たり、皆さんの配属先を決めたりするのは、その部下たちに任せている場合がほとんどです。
また、福利厚生などの「HPを見れば誰でもわかる質問」をされると
社長
あんまり時間が無い中面接の時間を作っているのに、ちょっとがっかりだな・・・
と思われることもあるため、そういった質問は避けると良いでしょう。
- 御社の〇〇部門で活躍する若手社員の特徴を教えてください
- 私が入社した場合、どの部署に配属されるでしょうか
- 御社の福利厚生について教えてください
こういった、会社の全体や、将来を見ている社長・役員にとって答えづらい細かい質問は控えておきましょう。
自分の意見の無い質問をする(テンプレ質問)
インターネット上では、逆質問について検索すると、具体的な逆質問がたくさん載っているのを見られたと思います。
こういったいわばテンプレート質問は、参考になる場合も多いです。
あなたがテンプレ質問集を見て、
閃いた就活生
あ、言われてみればこの質問はしてみたいな!
と思えたのならば、非常に役に立つ質問でしょう。
しかし、それは多くの学生さんがしていることになります。
他の学生さんと同じような逆質問をしても、埋もれてしまうということを覚えておきましょう。
たけちゃん
最終面接は、基本的には「迷ったら内定を出しません」
入社前後に大きなミスマッチが発覚しても内定取り消しや解雇は企業にとって簡単にできないためです。
そのため、最終面接では、迷われないように合格ラインを勝ち取りに行く強い気持ちで臨みましょう。
逆質問に関しての突破テクニック
では、逆質問のNG集を知ったうえで、いよいよ最終面接の逆質問に関しての突破テクニックをお伝えしていきます。
質問は5個以上準備しよう
最終面接での逆質問用の質問は、最低でも5個以上準備をしておきましょう。
基本的には、最終面接の最後に逆質問の時間を設けることがほとんどです。
しかし、面接中に面接官が質問の内容を答えてしまっている場合もあります。
社長
それはさっきも言ったよね?話を聞いていたのかな?
とはならないように、質問のバリエーションを増やしておくと良いでしょう。
また、少数ではありますが、逆質問の時間をかなり多く取っている最終面接もあります。
その場合は、多くの質問をする必要があるため、
- たくさん質問を準備する
- あなたの質問に答えてくれたことに対して感想を述べる
- 面接官が答えてくれたことに対してさらに質問を重ねて深堀ができる
上記のような対応が求められるでしょう。
面接官が誰なのか?を聞いておいたうえで質問を準備しよう
できる限り、1次・2次面接での合格の連絡を受けた際には、最終面接での面接官は
- どなたが務めるのか?(社員の名前)
- どのような方が務めるのか?(役職や担当の事業領域)
を、人事担当に聞いておきましょう。
これは、その面接官の心に触れるような逆質問を準備するためです。
ビジネスの商談の場では、ほぼ必ずと言ってよいほど、担当者について調べてから面談に臨みます。
良い質問をするためにも、まずは相手が誰なのかを知ることをお勧めします。
『あなたが知りたいこと』と『社長・役員が話したいこと』が重なる質問をしよう
面接官が誰なのかを知る理由として、「その面接官が熱く語りたくなる質問をするため」ということがあります。
特に最終面接に参加する社長や役員と言った方々は、皆さんのご両親の世代のようなおじさんが多いため、自分の話や過去の武勇伝を話すことを非常に好みます。
そのため、面接官が話したくなるような質問は逆質問で学生さんの印象を上げるためには非常に効果的です。
たけちゃん
社長や役員と言ったおじさんたちは気持ちよく話したいし、話させてくれる学生さんのことを「コミュニケーション能力が高い学生さん」と認識してくれます!
一方で、あなたの納得のいく就職活動のためには、あなたの疑問を解決するための質問であることも大切な要素になります。
質問では自分の考えや意見を伝えよう
逆質問では、あなたの考えや意見を伝えたうえで質問をすると、より印象が良くなるでしょう。
学校では質問をすればなんでも答えを教えてもらえる環境だったかもしれませんが、ビジネスの場ではあなたなりの意見や仮説を持って質問をする必要があります。
質問そのものは大事なことなんですが、働いていてなんでもかんでも質問をする人って
会社の先輩
この人わからないことがあればなんにも自分で考えずに質問してくるじゃん・・・
と思われてしまいますからね・・・。
というように、相手が答えたくなるような質問内容を考え、聞く姿勢にも気を付けると良いでしょう。
相手が答えやすい質問をしよう
先ほど、社長が答えにくい質問として現場の話、配属先の話、福利厚生と言った内容を上げさせていただきました。
では、社長や役員が答えやすい質問とはなんでしょうか?
- 自分が今まで担当してきた事業領域で大変だったことや嬉しかったこと
- 会社が今後どこを目指していきたいのかというビジョン
- 創業から大事にしている精神
上記のような、社長や役員という会社全体や歴史を知っている立場だからこそ答えやすい質問がおすすめです。
質問を作るためのフレームワークを紹介!
逆質問で最終面接を突破するテクニックをお伝えさせていただきました。最後に、質問を作るための考え方と当てはめるためのフレームワークをご紹介させていただきます。
逆質問は「質問の目的」→「自分の考え」→「質問内容」で作ろう
最終面接の逆質問では、聞きたいことを聞いて終わりではいけません。
学生さんが知りたいこと+面接官が話したくなることを重ねる必要があります。
そのために、逆質問をするときには
①質問の目的(その質問をすることで自分の企業選択にどう活用していきたいのか)
②自分の考え(面接官が話しやすくなるように自分の意見を先に伝える)
③質問の内容(あなたの知りたいことを聞く※これは逆質問集のテンプレートを参考にしてOK)
この考え方に沿って、質問をしてみましょう。
それぞれの項目についてこの後解説させていただきます。
質問の目的
逆質問では、質問の目的を最初にはっきりさせましょう。
面接官
この学生さんの質問の意図がわからないと答えにくいな・・・
と面接官に思われる可能性もあるためです。
- 自分がこの会社にご縁があった場合、働くイメージをより具体的に持つために
- 残りの学生生活で御社で必要な知識を身に着けるために
- 自分の将来目指すべき姿をもっと具体的にイメージするために
- 自分が将来○○なことを会社で成し遂げるために
- 私が目指す△△な状態にたどり着くために
上記のように、なぜあなたがその質問をするのかを言葉にしてみましょう。
自分の考え
質問の目的をはっきりさせたうえで、次にあなたの考えを伝えましょう。
どこにでもある抽象的な質問よりも、あなたの考えを含めた具体的な質問は、面接官もその考えに対しての違いや、意見について述べやすくなるためです。
- ○○の事業に関しては私は△△が大切だと思います
- この業界のお客様は🔲🔲のことで困っていることが多いと思います
- 御社が目指す〇〇という方向は、将来こういった方々のお困りごとを解決できると思います
- 御社がこれから進出するエリアでは、~~なことが難しいと思います
このように、あなたが考えることを付け加えてみましょう。
あまりにもずれた考えをお伝えすると面接官からは評価が下がってしまう危険もありますが、最終面接では「迷ったら(悪くはないが是非入社してほしいと思えない)内定を出さない」が鉄則です。
内定をいただくためには、勇気を持ってあなたが精一杯考えた意見と質問を、最終面接の場ではぶつけることも必要です。
質問内容
最後に質問の内容になります。
が、上記の目的と自分の意見をしっかり考えることさえできれば、あとは面接官に
就活生
○○様はこちらに関してどのようなお考えをお持ちか、是非教えていただけないでしょうか?
と最後に聞いてみれば、ほとんどの質問は問題ないと思います。
ただし、質問の目的やご自身の意見から考えることが難しい場合は、インターネットで公開されているような質問集を参考に、「自分がしてみたい質問」の候補を作ることもお勧めします。
【まとめとアクションプラン】
以上、最終面接における逆質問について、社長や役員に有効な逆質問の方法をお伝えさせていただきました。
最終面接における逆質問の相手は、会社の歴史について詳しく、会社全体を見てきた社長や役員である場合がほとんどです。
その社長や役員が、あなたのおかげで気持ちよくお話ができ「この学生さんは聞く力がしっかりあるな」という好印象を持っていただくためにも、あなたなりの意見を持ったうえでの逆質問をぶつけられるようにしましょう。
それでは、就活生の皆さんが、社長や役員の心に響く逆質問をして、無事に内定を勝ち取れるように祈っています(`・ω・´)
本日も閲覧いただき、ありがとうございました~(^○^)
就職活動に悩んだり最終面接突破のための対策をしたい方は、下記の記事も是非ご参考に!
2 件のコメント
人事担当の方が面接者に何を求め、どんなことを考えておられるのか、とても分かりやすく纏められていると思いました。逆質問は最後の一押しととらえて、就職活動に備える必要があるんですね。私自身はやる気だけで入社し、定年の方が近くなってしまいましたが、就職難のいまの時代、是非こちらのブログを参考に若者に就職活動を頑張ってほしいと思いました。
温かいコメントをしていただき誠にありがとうございます。非常に励みになり嬉しく思います!少しでも就活生のお役立ちになれば幸いです。