- 最終面接は社長が行うと聞いたけどどうしたらいいんだろう・・・
- 若手の人事との面談ならまだしも、社長や役員となると緊張する・・・
- 最終面接で合格できる話し方や伝え方、気を付けるべきポイントはないの?
最終面接では社長や役員が学生さんの内定を決定することが多いです。
そのため、慣れない超目上年上の方との面接を控えて、緊張されている学生さんも多いのではないでしょうか?
たけちゃん
私は、人材業界で就活サポート、採用サポートを経験した後に、優良企業の人事に転職しました。今では新卒採用担当を務めており、人事の目線から学生さんに就活のアドバイスをすることができます。
最終面接だと、普段話さないようなおじさま・おばさま?な方々と真剣勝負の面接になり、なんだか緊張しますよね。
でも、実は面接もプレゼンテーションと同じで、相手を知ることで緊張も和らげることができるし、相手に刺さる話し方をすれば、高評価をいただけること間違い無しですよ!
結論を言うと、最終面接官と言えども、あなたのご両親と同じぐらいの年代の1人の人間です。
普段から、人と話すうえで好意的に思われるような話し方をして、今のうちからあなたの人としての魅力をさらにアップさせることをお勧めします。
最終面接で求められることも基本的なことなのは間違いないですからね(;^ω^)
目次
【相手を知ろう】最終面接の面接官はどんな人たち?
まず最初に、学生さんの内定を決める最終面接官の方が、どんな人なのかを知りましょう。面接官について詳しく理解できれば、内定に一歩近づくことができますよ(`・ω・´)
基本的には会社の社長や役員という立場の方
最終面接では、多くの場合、その会社の社長さんや役員の方々が参加され、学生さんの内定を決定します。
新卒から定年まで会社員を1人雇う場合、3億円の費用がかかると言われているくらい、新卒採用は会社にとって大きな将来の投資になるからです。
就活生
人事の人と違って話慣れていない方々だし緊張するな・・・
と思う学生さんも多いかと思います。面接に限らず、知らない人とのお話は緊張しますよね。
そこで、まずは社長や役員という人達が、どんな人たちなのかをこれから説明させていただきます。
たけちゃん
世の中の営業マンたちも、実は商談前に「どんな人が商談相手になるのか?」はしっかり調べています。
ですので、最終面接の面接官について調べることは「社会人としての一歩」という意味でも大切ですよ!
皆さんのご両親と同じかそれ以上の年代の方
非常に新しい会社であれば別ですが、基本的には会社の社長や役員の方々は、学生さんのご両親やそれ以上の年代の方々(50代~60代程度)がほとんどです。
人生経験が豊富で、学生さんにとっては話慣れていない世代の方々になります。
しかし、社長と言えども、皆さんのご両親と同じぐらいの年代の1人の人間です。
むしろ学生さんのことを、ご自身のお子さんと重ねて面接をされるような方も多く、「今の若者ってどんな人たちなんだろう?」という風に、興味津々です。
プライベートよりも仕事を熱心にされる世代の方
一方で、その世代の方々は「家族のために仕事熱心・仕事重視で頑張ってきた」という方が多いです。
皆さんも、ご両親を見ていたら、なんとなく心当たりのある方が多いのではないでしょうか?
そのため、今学生さんの中で重要視されている「ライフワークバランス」という言葉に関しては、まだまだ理解をしきれていない社長や役員も多いです。
ただし、正確に言うと
社長
仕事とプライベートを両方大切にしなければならない時代になってきたのはわかるが、とはいうものの自分たちは仕事重視の世界で何十年も生きてきたわけだから、わかってはあげたいけどなかなか心から理解することは難しい・・・
という風に考えている場合が多く、決して今の学生さんの考え方を否定しているわけでは無い場合もあります。
【心構えを知ろう】社長や役員が相手の面接は苦手な人へ
さて、最終面接の面接官について知ったうえで、社長や役員に対して面接に臨む際の心構えも知っておきましょう。
相手は同じ人間
先ほどもお伝えした通り、社長や役員と言えども面接官は皆さんと同じく1人の人間です。
多くの方は「自分の母親や父親と話すことに緊張する」という方はいないはずです。
※緊張する方はごめんなさい・・・
緊張しすぎると悪い結果も
とは言えども、最終面接はビジネスの場であるということも理解しておきましょう。
社長や役員は、これまで会社経営を続ける中で結果が求められる厳しい経験を味わってきた方々なのは間違いありません。
緊張するのは当たり前です。ただし、もし皆さんが将来3億円の費用をかけるかもしれない社員を採用する社長だとしましょう。
「緊張しすぎて大事な場面で全く何も話せない」という方に、期待を込めて内定を出すことができるでしょうか?
会社の経営者は、会社のためには厳しい判断を下すことも必要であり、緊張しすぎて何も話せず結果を残せない学生さんには不合格通知を出すこともいとわないでしょう。
そのため、緊張しすぎて話せず無念の不合格・・・というくらいなら、いっそ開き直って「おじさんとおしゃべりするだけ」という気持ちで臨んだ方が良いと思います。
相手は自分の孫にデレデレするただのおじさん
私がいつも学生さんに言っているのは
たけちゃん
たとえ顔が怖い役員や社長でも、自分の孫にはデレデレな人たちだよ(笑)
という感じで伝えて、緊張をほぐしてもらっています。
面接官はあなたの良いところを引き出そうとしれくれる
最終面接官は学生さんの良いところを探したり、引き出そうと面接に臨んでくれます。
せっかく人事や他の面接官達が時間をかけて最終面接まで通してくれた学生さんは、是非入社してもらいたいと考えているはずだからです。
学生さんが少々緊張気味でも、アイスブレイクでほぐしてくれたり、言葉足らずの学生さんの回答に対しても、いじわるではなく「もっと良いところを引き出そう」という善意で
社長
「今の話してくれたことについてもう少し詳しく教えてもらえるかな?」
と、深堀をしてくれます。
妻(元人材業界)
人材業界というか、会社に入社するまでは「このおじさんたちは怖い顔で深堀した質問して私をいじめてるの!?」
とか思ってたわ~(笑)
たけちゃん
その通り、顔は怖いけど実は学生さんのことを知りたくて質問をしているだけなのだ!
そもそもだけど、最終面接に来たということは、すでに他の面接官から高評価をもらっている、という前提があるわけで・・・。
せっかくの良い学生さんを無下にする経営者は、今の時代はあんまりいない印象だよね・・・。
だから是非自信を持って面接に臨んでくださいね!
面接官は学生さんへの対応にもかなり気を遣っている
また、人材不足の採用難の時代では、「学生さんは面接官の印象で入社意欲が変わる」ということも、社長や役員たちは理解しています。
学生さんに内定辞退されないように、最終面接でも精一杯の対応を心がけています。
さらに、学生さんもその会社にご縁が無かったとしても、将来的にはその会社のお客様になることだってあり得ます。
【話し方を知ろう】社長や役員の心に響く話し方とは?
さて、最終面接に臨む前に、面接官がどんな人たちで、どんな気持ちで臨めば良いかがわかったところで、最後に社長や役員たちの心に響く話し方についてお話をします。
大前提は「一緒に働きたい人」に内定が出る
社長や役員と言った「入社した時には一緒に仕事をしないであろう立場の方々」も、一緒に働きたいと思える方に内定を出します。
「自分が社長だったらこういう人に内定を出したいな」という、面接官の目線に立って、最終面接を受ける学生さんのイメージをしてみましょう。
今回は、一緒に働きたいと思ってもらえる下記の6つの話し方をご紹介いたします。
- 大きな声で元気よく話す
- 面接官の目を見て自信を持って話す
- 真面目・素直・謙虚に話す
- 相手の話を膨らませる(言葉のキャッチボール)ように話す
- 結論から短く話す
- 夢を語る(ワクワクして話す)
志望される会社や職種に関係なく、内定が出る学生さんには共通してお持ちの話し方になります。
①大きな声で元気よく話す
最終面接では是非大きな声で元気よく話してみましょう。
会社の社長や役員は、フレッシュな学生さんを求めているからです。
- 声が小さくて何を言っているかわからないな・・・
- うちの会社に新しい風を吹かせるようなフレッシュ感が無いな・・・
- お客さんに元気で笑顔に対応してくれるイメージができないな・・・
こう思われないように、面接の場では元気よく話してくださいね。
たけちゃん
面接は最初の10秒で決まる・・・!!は、正直人事目線からしたら大げさな話です。しかし、内定が出る学生さんはすべからく第一印象が良いことが多いですね。
②面接官の目を見て自信を持って話す
目を見て自信を持って話すことも大切です。
面接官は目を見て話されることで「この学生さんの話を聞いてあげなくては」と思うためです。
最終面接では社長や役員という、年代が上の方ばかりで緊張するとは思いますが、意識的に目線を合わせるようにして話しましょう。
妻(元人材業界)
学生さんに限らず、「目を見て話せない」人って、案外多いよね。
働いてみてようやくわかったけど・・・。
たけちゃん
そうだね!特に回答に自信が無い時ほど、面接に限らず、会議の場でも目を合わせて話せない人は多い!
でも、社会人にさえできないのだから、それができる学生さんは普通にすごいことだよ🎵
当たり前だと思わず、是非できる自分に自信を持ってほしい!
③真面目・素直・謙虚に話す
仕事熱心で頑張ってきた社長や役員の方々は真面目で素直で謙虚な学生さんが大好きです。
たくさん書いてしまいましたが、それぞれの内容を解説します。
そう思ってもらえるような経験や行動、仕草を伝えてあげてください。
真面目
コツコツと努力を継続してきた経験や、困難にも責任感を持って取り組んできた経験がある方を「真面目」だととらえられることは多いです。
社長
会社の業務にも真面目に取り組んでくれそうだな・・・
という風に思われるようにしてください。
素直
教えてもらえたり、自分の過ちを指摘されたことに対して、まずは受け止めることができる方を「素直」な人だと感じることができます。
面接中になにか面接官からアドバイスがあった場合は
就活生
そのお考えに対しては○○だと思いました。ありがとうございます!
と、肯定したうえでお礼も伝えてみましょう。
謙虚
面接官は謙虚な方は大好きです。
例えば学生さんが素晴らしいガクチカの実績を持っていたとしましょう。
その経験について
自信満々の就活生
自分の力でこの実績を出しました!
という方と
謙虚な就活生
周りの方のおかげでこの実績を出すことができました!
という伝え方であれば、皆さんはどちらの方に好感を持てるでしょうか。
謙虚さは、そのまま組織内での協調性に直結します。「自分が自分が」というのではなく、「常に周りの人に感謝をしているな」と思ってもらえるような伝え方をしましょう。
相手の話を膨らませる(言葉のキャッチボールの)ように話す
言葉のキャッチボールができる学生さんも、最終面接官では非常に受けが良いです。
聞いてもいないのに自分の実績について一方的に話す、という学生さんよりも、
- 面接官が興味を持って質問をしてくれたことに対して答える
- 面接官が話したことに対して自分の感想を付け加える
この2つができる学生さんは、面接官からの評価が高いです。
最近は1問1答の面接というよりは、学生さんのことを深堀をするための対話型の面接が多いです。
だからこそ、是非面接という「対話」が盛り上がるように、こちらも言葉のキャッチボールができるようにお話をしましょう。
結論から短く話す
最終面接では、聞かれた質問に対しては結論から簡潔にお伝えすることをお勧めします。
社長や役員の方々は非常に忙しい身であり、全体を先にイメージできない話は好まない傾向にあるからです。
「この人は今何の話をしているんだろう?」と、思われないようにしましょう。
たけちゃん
PREP法と呼ばれる結論→理由→具体例→結論の流れで話す方法は、面接官にわかりやすくPRができるお勧めの方法です。是非使ってみてください。
夢を語る(ワクワクして話す)
学生さんには、是非将来の夢を語っていただきたいと考えています。
社長や役員は新卒採用において入社してすぐの短期的な活躍ではなく、中長期的な将来の活躍を期待しているためです。
社長
この学生さんはこういったことを成し遂げたくてうちの会社に強く志望しているんだな
と面接官に思ってもらえるように、あなたが面接官をワクワクさせてあげられるような夢を語れる準備をしておきましょう。
社長や役員は未来にワクワクした若者が大好きですからね(^O^)
妻(元人材業界)
「ワクワク(^○^)」ってなんじゃい!
たけちゃん
ん~、難しいんだけど、、、。
希望の職種の中で実現できそうなことを語れると良いよね。
・営業なら新規の業界やエリアに参入したい
・開発なら○○な新商品を開発したい
・事務なら「○○を目指す御社なら△△な課題が生まれると思うので、私の◇◇な強みで貢献したい」
などなど・・・。
この辺は、人事の人に事前に予想できるその会社の将来像を聞いておくと良いね。
【まとめとアクションプラン】普段の両親との会話から意識しよう
以上、社長や役員に対しての、最終面接の場で心に響く効果的な話し方をご紹介させていただきました。
社長や役員は、やっぱり希望に満ち溢れた元気な学生さんと、一緒に働きたいと考えています。そのため、話す内容も大切ですが、話す印象も同じくらいに最終面接では重要視されます。
ただし、今回お伝えしたことは一朝一夕ですぐにできることではありません。面接の場では緊張やうっかりのせいで意識はしていたけどできなかった、ということも多々あります。
就活生の皆さんに少しでもお役立ちできれば幸いです。
たけちゃん
今回も記事をご覧いただいてありがとうございました!
最終面接官ともなれば、正直実務的な細かい適性よりも、人としての本質部分を見られたりします。
となると、やはりたくさんんお人とお話を重ねて、あなたの自信を積み上げていくことで、「人生経験豊富な学生さん」という印象を持ってもらえることができます!
最終面接に向けて社会人とお話をしたい、他にも最終面接に向けた対策は無いかな?という方は、是非ご興味があれば下記の記事もご参考にしてください!